萬々堂通則の糊こぼし
奈良の春を告げる行事といえば修二会。東大寺二月堂で行われる通称「お水取り」ですね。
752年(天平勝宝4年)から始まり、一度も途切れることなく行われている行事で、コロナ禍のなかでも制限はあるのですが行われています。
「お水取り」については、いろんなサイトで紹介されているので割愛して、ここではそれにまつわるお菓子について紹介してみます。
奈良にうまいものなし、と言われるくらい奈良名物の手土産として何を持っていこうか、といつも悩むところなんですが。
今回は思いつきました。
これです「糊こぼし」
以前お茶の先生から「お水取り」の期間だけ販売されている和菓子を紹介いただきました。
これが「糊こぼし」というもの。
近鉄奈良駅からすぐの餅飯殿(もちいどの)センター街入ってすぐの「萬々堂通則」という和菓子店で販売しています。
「糊こぼし」とは二月堂で修行僧が、お水取りに使う造花の椿を作る時に糊をこぼしてしまったかのような斑点があるのでそのように呼ばれているそうです
この「糊こぼし」(のりこぼし)は奈良の3月のお水取りの時期に合わせて作られる
東大寺二月堂のお水取りゆかりの菓子です。
なので毎年2月~3月中旬までの時期にしか販売されません
もちろん昔からある和菓子です。最近のスィーツの味を求めても、それは違います。
古き良き時代の上品な味を抹茶等でじっくりと味わう、そんな時間を楽しみたいですね。