小椋佳さんの美しい言の葉と歌声に憧れました
小椋佳さんをご存じですか。
当時のニューミュージック界を代表するシンガーソングライターのひとり。
揚水、拓郎、小椋佳の御三家をよく聴いていました。
中学のころちょっと背伸びして、深夜ラジオなんて聴くように。
関西では当時「ABCヤングリクエスト」「ヒットでヒット・バチョンと行こう」「MBSヤングタウン」が放送されており、そのころよく耳にするジャンルが、フォークソングからニューミュージックへと呼び名が変わっていった時期でありました。
その中でひときわ私の心に突き刺さった歌声が小椋佳さんでした。
歌詞が素晴らしいのですが、理解力が極端に乏しい私にはメロディと歌声が先に入ってくるのでした。
その歌声の心地よいこと。
実は当時テレビドラマで鉄道100周年を記念した三代にわたる鉄道員家族を題材にした「大いなる旅路」が放送されていました。
SLが登場するので、それを楽しみに視聴していたのです。
オープニングのタイトルからテーマ曲が、放送当初はインストルメンタルでした。
ある日このメロディに歌が付いたのです。
「旅は長く遠く肩の荷重く、時に耐えかねて涙を拭けば
胸の奥に熱く何かが騒いだ、あの日とめどなくあふれた夢さ」
この歌の虜になってしまったのでした。
誰が歌っているのか。
「小椋佳」・・・・何と読むのだ!
学校で同級生に聞いたら「おぐらけい」とすんなり答えてくれました。あらショック。
テレビからラジカセに録音して何度も何度も繰り返し聴きまくってました。
そんなある日ラジオから聞き覚えのある歌声が。
まぎれもなく小椋佳さんの歌でした。
「しおさいの詩」「さらば青春」「春の雨はやさしいはずなのに」等など。
続く